仕事と子育ての両立って大変だよね。十人十色のはたらく事情。

「子どもを育てながら、家で仕事をするってどんな感じですか?」
「仕事もして、子育てもして、大変でしょう」

2児の子どもを育てながら、フリーランスのライターとして働く中で、こんな声をかけられることもしばしば。

たしかに、大変かもしれない。

でも、今は共働きの時代。

仕事もして、子育てもしているパパ・ママは、たくさんいる。
たくさんいるからこそ、特別なことなんかじゃない。

みんなが当たり前にしていることだから、仕事と子育ての両立なんて、あえて語ることじゃないし、大変だなんて騒ぎ立てることじゃないと、ずっと思っていた。

だけど、今なら素直に言える。

子どもを育てながら仕事をするって、大変だ。

子どもを起こし、着替え、食事、歯磨き、トイレ、持ち物の準備ところから1日がはじまり、お風呂、寝かしつけで1日が終わる。

パパ・ママが毎日、繰り返ししていることは、一つひとつは小さいことかもしれないけれど、体力も気力もすごくかかっている。

子どもがいる幸せを感じる一方、あまりの大変さにすべてを投げ出したくなる時が、私はある。

こんな労力のかかることを、世の中のパパ・ママはやっているの…! それも5年、10年、20年って……!! と思わずにいられなかった日もある。

子育てもしながら、仕事をするって、当たり前じゃない。すごいことだ。
私のお父さんも、お母さんも、現役のパパ・ママも本当に尊敬する。

この忙殺されるようなスケジュールの中、みんなどうやって、仕事と子育てを両立しているの? さらに、自分の時間はどうやってつくっているの?

世の中のパパ・ママってすごいのでは!

そんな思いから、開催したトークイベント「子育てと仕事、どちらもあきらめたくない!ワーキングママに学ぶ 仕事&生活術」。

子育てと仕事のこととか、夫との協力関係とか、児童館や公園では話しにくいけれど、他の人がどうしているのか気になることを、ゲストののむらまりさんと坂本恵利子さんに教えてもらった。

のむらまりさん

創業100年を超える、嵯峩螺鈿・野村、職人。
のむらまり個人としてもジュエリーブランド“confianc”を立ち上げ、ミラノ万博での実演など螺鈿を広める活動にも積極的に取り組む。伝統技法を大切にしながら現代の生活に寄り添う商品が、若い女性中心に支持を集めている。2014年、薔薇ジュエリーが京ものユースコンペティションにて準グランプリを受賞。
1歳の子どものママ。現在、2人目を妊娠中。

坂本恵利子さん

ココスキ代表/こども作文教室「コトバのチカラ」主宰/フリーライター。
尼崎市在住。三宮の貿易会社に勤務した後、新聞社のアルバイト、雑誌編集プロダクションを経て、フリーライターに。2015年2月に、こども作文教室「コトバのチカラ」を、尼崎、伊丹にて開講。2017年、女性の働き方を応援するチーム「ココスキ」を設立。そのほか、「尼ノ物書キ組」局長。「みんなのサマーセミナー」副実行委員長など、色々やってます。
お酒大好き。中学生2年生、小学4年生の女の子のママ。

十人十色のタイムスケジュール

まず書いてもらったのは、1日のタイムスケジュール。

24時間をどんな風に使っているのか、自分自身も振り返りながら、共有していくと…
誰一人として同じ人がいない。似ている人もいない。

子どもの年齢、働き方、家族との役割分担などによって、一言でワーママといっても全然違う1日を送っている。

私のようにまだ0歳の赤ちゃんと一緒に過ごしながら働いていれば、1日の過ごし方は赤ちゃん中心。寝ている隙に仕事をする。

のむらさんは、1歳になる娘さんを保育園に預けているので、朝から夕方までを仕事の時間と明確にできる。

子どもが小学生と中学生の坂本さんの場合は、けっこう自由(笑)
乳幼児ほど手がかからない分、家族の夕飯をつくってから、夜のイベントに行き、そのまま懇親会に出て帰宅することも多いとか。

参加者も多様だった。

短時間勤務で会社員として働いている方。
京都市と福知山市の二拠点生活をしている方。
東京在住だけど、育休中のためパートナーと離れて実家のある京都に母子2人で帰ってきている方。

この日は想像以上に、パワフルな方が集まってきていて、自分がやりたいことを実現するために、夫や家族に協力してもらいながら、自分の時間をつくっていた。

子育てに終わりは”ある”という希望

仕事の価値観や子育ての役割分担について話を聞きながら、印象に残ったのは、子育てに終わりは”ある”ということだ。

乳幼児を育てているとどうしても手がかかる分、家にいることが多くなる。
私は今、21時には子どもと一緒に布団に入り、朝5時には起きるという、とってもヘルシーな生活を送っている。

だけど坂本さんのお子さんのように子どもが小学生、中学生になったら、また生活は変わってきそうだ。

子どもが成長するにつれ、たとえ家に居ても一人で遊んだり、勉強したりできるようになるし、ときには家事を手伝ってくれることもあるそう。

そんな先輩ママのお話を聞いて、子育てに終わりは”ある”という希望を得た。

もちろん、小学生、中学生になれば、学区や受験などその時期に応じた悩みが出てくるだろうし、娘が運動会や発表会でがんばる姿を見ただけで涙する私が、子育て終わったー! と手放しで喜べるかは疑問だ。

だけど、あらゆることに手がかかり、ほっと一息つく間もない乳幼児時期はそう長くはない。

そんなことをリアルに感じ取れたことが、これから子どもと向き合う時、私の心をちょっと優しくしてくれる気がする。

お金を得ることも理由の一つだけど、他にも十人十色のはたらく事情がある。

児童館のママ向けイベントで、与えられるだけじゃいや。世の中に貢献したい。
子どもがいても、好きな仕事をしていたい。

働く理由は十人十色。
家族のあり方も十人十色。

そんなことを実感した1日だった。

仕事と子育ての両立って大変だよね、と言いながらも、自分が望む暮らしや社会の実現に向けて、笑顔で、楽しく歩んでいきたい。