「自分が暮らすまちのことを、多くの人に知ってもらいたい」
「旅先の風景をみんなに共有したい」

暮らしの中で、文章を書いたり、写真を撮ったりする機会は意外とたくさんあります。

しかし、いざ文章を書こうとしても何から書いてよいかわからなかったり、書いているうちに「何が伝えたかったんだっけ」と迷子になってしまった経験がある人もいるかもしれません。

そんな方に向けて2018年1月に開講したのが、旅する編集学校です。

京都で旅する編集学校がスタート!


旅する編集学校は、あなたが今住んでいる地域のなかで、「旅先でも活かせるスキル」を学びながら仲間と出会い、「オモシロいローカルエリア」にみんなでお邪魔をして学んだことを活かし、地域の情報を編集して届ける、都市部と地方、あなたと地方を結ぶプロジェクト。

ライティング編とフォトグラフ編があり、第1・2回でそれぞれの基本スキルを学んだ後、第3回は地域に住む方にコーディネートとしていただきながら1泊2日の取材旅行にでかけます。

取材旅行ではライターとフォトグラファーがペアになり、地域の方に取材。それをもとに冊子をつくることが、編集学校のゴールです。

「地元の方々、参加者同士の交流を楽しみながら、ライティングやフォトグラフのスキルを身につけらるなんて!最高のプログラムだ!」と興奮していたところ、ライティング編の副担任をさせてもらえることになりました。

言葉にはメロディがある

ライティング編の講師をつとめるのは、杉本恭子さん。
私も記事を執筆しているWEBメディア「greenz.jp」の先輩ライターさんです。

受講生は8名。京都、大阪、奈良、兵庫、そして香川・直島から学びに来ている方も!

第1回はインタビューについて学んだあと、ペアに分かれて7分間のインタビューを実施。15分で200文字の原稿を作成しました。そして、でき上がった原稿をインタビュイーがチェックして、赤入れ。それをインタビュアーが修正して、完成です。


いきなりインタビュー~原稿作成~確認~校正までいっきにやるなんて! スパルタ!(笑)と思ったけれど、はじまってみればそんな心配はどこへやら。受講生のみなさんはしっかりついてきていて、すごいと関心するとともに、編集学校にかける一人ひとりの熱意を感じました。


講義は、インタビューと取材の違い、書く時に気をつけることなどスキルはもちろん、ライターとして取材・執筆するにあたり大切にしたい心構えについて。
「ライターになりたての頃にこんな編集学校があったら、絶対通ってたな~。うらやましいな」と若干、いやかなり嫉妬するほど、杉本さんが長年培ってきた経験やノウハウを出し惜しみせずに教えてくれました。

「人はみな固有の歌をうたっている」。
「言葉にはメロディがある」。

どんなに忙しくても文字起こしを自分ですることを諦めない杉本さんらしい言葉で、私の心に残りました。

メロディに耳を傾けるコツを教えてもらったので、私も次のインタビューでは、言葉の意味に加え、声のしらべにも注意を向けてみようと思います。

旅する編集学校をきっかけに、地域にどんな動きが広がっていくのか?
次回以降も楽しみです!

(写真/フォトグラフ編講師 其田有輝也